コンバットチェリスト
実は、僕は小学1年からチェロを弾いています。ダン・クマガイのダンの字はチェロを「弾く」から取られているんです。大学ではオーケストラ部に所属して、首席奏者(パートリーダー)を担当しました。
共通項ある?
一見すると、オーケストラとBCって何の関連性もないどころか、ややもすると対極にあるものだと思いがちです。ですが、僕はそうは考えていません。今日は、オーケストラの「指揮者」とBCのイントラさんの共通項について考えてみたいと思います。
指揮者とは
まず、オーケストラにおける指揮者ってどんな存在かご存知でしょうか?
指揮棒をいい感じに振っているだけの人とか思いません?僕はオーケストラ部入部した当初はそれくらいの認識でした。笑
指揮者は、弦・管・打楽器全てをまとめつつ、音楽を作り上げていくいわば曲の演出家です。そのため、同じ曲でも指揮者によっては曲調が変わってしまうこともよくあります。合奏練習のためにCD音源を買って練習したのに、テンポが速い!とかはオーケストラあるあるです。
BCイントラとは
一方でBCのイントラさんはどうでしょうか?BCはプレコリオ方式なので、イントラさんは自身で新たにコリオを作ることはありません。教材の動画とコリオシート(振り付けが詳しく書いてあるマニュアル本)をもとに、コリオを覚えてレッスンでそれを指導します。
BCイントラの必要性
この説明で違和感を覚えた方いらっしゃいますでしょうか?
そう、「え?動画見て覚えるだけなら、その動画流しておけばいいんじゃね?イントラ要らなくない?」と思いませんでしたか?
この教材動画ですが、NZにいるコリオグラファーDan CohenとRachael Newshamとゲストプレゼンター(ナンバーによっては海外のトレーナーが英語でレッスンをする)によるレッスンが収録されているのです。言ってしまえば、レッスンをまるまる撮影しただけですので、それをプロジェクターなんかに投影すればレッスンとして成り立ってしまいます。
(現に、今は「Virtual class」といって、インストラクター要らずの動画クラスが導入されている店舗もあります。)
自分は要らない存在なの?
僕はこれに気付いてしまいまして、ひどく悩む時期がありました。自分はBCのクラスで何を指導すればいいのか、と。
そういえば!!
そんな時に、オーケストラ部での合奏練習をする中で指揮者の指導を見ていて思いました。
「そっか、その人が思うその曲を表現すればいいのか!」
我々オーケストラ部は、クラシック音楽をメインに演奏をしています。チャイコフスキーとかドヴォルザーク、ラフマニノフといった作曲家の曲を、楽譜を元に再現しているのです。そしてそれを創りあげているのがまぎれもない、指揮者なのです。
指揮者は作曲家である彼らの音楽を表現するために、様々な学問を修めます。音楽理論や指揮法はむろんのこと、彼らが生きた時代背景、音楽のトレンドなどもその範疇です。それらを踏まえたうえで、自分の思い描く音楽を現代に再構成するのです。これは「現代を生きる指揮者としてのプライド」といったもののなせる業でしょうか。
BCも同じです。800曲近くの曲があり、その1つ1つにドラマが、歴史があります。それをレッスンで受けて何を感じたか、それをどうやって参加者に伝えるのかは、インストラクターの努力次第です。
僕はこれからも曲の研究をして、BCの楽しさ奥深さを参加者の方々に伝えていきたいと思います!では良い休日を。