皆さま、お疲れ様です!軽い急性胃腸炎になってしまい、テンションがおかしくなっております。タイトルを読まれた方、ご安心ください。今回のブログ記事を書き終えて、我ながらアホだな、と思っております。ですが後悔はしておりません。現役コンバッターの方もBCに興味がある方はもちろんのこと、オーケストラ人間が読んでも面白いと思います。(自画自賛)
皆さまをさらなるBCの世界へ。。。
そもそも
BCにはナンバリングがあります。詳しくは昨日のブログでご紹介した通りです。
ただ、そのナンバリングをどうやってわかりやすく説明したらいいのか皆目見当がつきませんでした。そこで『せっかくならクラシック音楽の歴史にたとえちゃおうぜ』と思い付いたのがさっきです。笑
クラシック音楽の成り立ちを振り返りつつ、BCの成り立ちも振り返ることが出来る一石二鳥のブログ内容です。それではお楽しみください!!
中世 BC1 - BC13
クラシック音楽でいうところの中世音楽は、聖歌がはじまりであるとされています。ピアノとかオルガンなどの伴奏無しで、聖歌隊がアカペラで歌ってるやつです。まぁ、基礎の基礎、「音楽」とはなんぞやっていえばわかりやすいでしょうか。
ちなみに、僕の仲の良いトリオのバイオリン君がそういう音楽が大好きで、3人でドライブしている時にもかけてくるのですが、とんでもなくミスマッチで笑えます。
中世音楽にあたるBCの始まりは、BC1~BC13だと思います。BCの基礎を作られたのは、初代コリオグラファー(コリオ製作者)であるナサニエル&ガブリエル・レイバス夫妻です。この頃のナンバーのコリオは、新曲と比べたらかなり強度が低いです。というのも、1つ1つの動作がゆっくりなのと、コンビネーション後に休みのステップが必ずあるからです。また、初期はウォーミングアップ曲が上半身と下半身の曲がそれぞれ分離しており、ムエタイトラックも存在しませんでした。これが初期のBCのフォーマットです。
初期BCクラスフォーマット
1曲目 上半身ウォームアップ
2曲目 下半身ウォームアップ
3曲目 コンバットトラック1
4曲目 パワートラック1
5曲目 コンバットトラック2
6曲目 パワートラック2
7曲目 コンバットトラック3
8曲目 パワートラック3
9曲目 筋コンディション
10曲目 クールダウン
ルネサンス期 BC14 - BC20
これは僕も勉強して知ったのですが、ルネサンス期の音楽では中世以前では使われなかった3度や6度の音が導入されたそうです。それにより、音楽の幅が広がっていったのですね。
BCでも同じように、BC14から7曲目に「ムエタイトラック」が追加され、ウォーミングアップ曲が1曲にまとめられました。これにより、一気にBCのフォーマットが確立されてどんどん盛り上がりをみせていくことになります。
バロック期 BC21 - BC29
ここからはバイオリンやピアノといった楽器を用いた曲が生まれてきます。僕はチェロやっていますので忘れてはならない「バッハ」様。無伴奏チェロソナタとか神曲ですよね。他にもハレルヤで有名な「ヘンデル」先生、四季の作曲者ヴィヴァルディ。(ちなみにヴィヴァルディの2台のチェロ協奏曲もくそかっこいいよ)
とはいえこの時代の音楽は「職業」だったため、作曲家や演奏家は王族や貴族といったやスポンサーの意向に沿う必要がありました。まだそこまで自由に作曲・演奏が出来たわけではなかったみたいですね。
BCはどうかというとですね、大きな変革がありました。BC21から2代目コリオグラファー(コリオ製作者)になったDan Cohen(ダン・コーエン)とRacheal Newsham(レイチェル・ニューシャム)の登場です。BC20までにつくられたBCのフォーマットを崩さないよう、彼らのオリジナリティをコリオに組み込もうと試行錯誤を繰り返しています。そのため、BC21~BC24あたりは斬新なコリオが多いです。BC25以降は、どこか吹っ切れたように人気のある曲をバンバン生み出していきました。
古典派 BC30 - BC44
音楽家はそれまでスポンサーの移行に沿った音楽活動をしていました。ところが、ここからは市民にも音楽が広がっていきます。そして音楽家はコンサートなどを通して、より自由な音楽活動をすることになります。音楽が「芸術」になったんですね。天才と呼ばれたモーツァルトさんや、運命で有名過ぎるベートーヴェンさんあたりが有名です。
BC30からは「カポエラ」の動作が入ってきました。これによりコンバットトラックが攻撃メインのトラックではなく、足腰トレーニングのトラックとしても活用されるようになります。BCのトレーニング面が年々上がっていきます。
ロマン派 BC45 - BC62
ロマン派キターーーーーーーーーーーーーー!
メンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、ベルリオーズ、そうそうたる面々の音楽です。音楽で自己とは何か、を追求するようになっていきました。ですからこういう音楽を演奏したりしていると泣けます。
BC45で、ムエタイトラックで今では定番となっている「ランニングマンニー」という動きが登場します。とはいえ、それ以外に大きな変更点が無いためBC62まではこれまでにない安定期を迎えることになります。
近代音楽 BC63 - BC68
ここら辺は正直よく知りません。汗
というのも僕あんまり演奏していないんですよ、このあたりの曲たちは。と思ったら大学時代に演奏した、ガーシュインさんの「ラプソディー・イン・ブルー」、ハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」なんかも近代音楽の方だったんですね、勉強になります。笑
BC63からはさらに強度が上がりました。コンバットトラック2にて初めて「腕立て伏せ」が登場したのです。それまで腕立て伏せは、9曲目の筋力コンディショントラックでしかやりませんでした。(※BC23-5のマウンテンクライマーは除く)ところがこの頃から、フィットネストレンドで「より強度の高いもの」を求められるようになったことで、各トラックの強度が以前と比べて格段に上がったのではないかとみています。
現代 BC69-
たまーにTVで演奏しているのを見たりしますが、聞いてもよくわかりません。僕は演奏はおろか、聞くのも稀です。笑 ご興味のある方は調べてみてください。
BC69の教材DVDにてついに、BC1から頑なにインストラクター達がレッスン教材動画で付けていたグローブを装着しなくなりました。
before
BC66の予告動画より
after
BC69の予告動画より
グローブは元々、イントラが「レッスンの雰囲気を作りやすくするため」「パンチをそれっぽく参加者に見せるため」などの理由で付けていたとされています。それが一般の参加者の方にも広がり、 コンバッターはグローブ着用がお決まりになっていきました。
イントラと参加者が同じようにボクシング(MMA 異種格闘技戦用)グローブを付けていることで、年々強度が上昇してもBCはまだ「エンターテイメント感」を残しているようにみえていました。しかし、グローブを付けている参加者が世界的に見ても増えてきた結果『クラス初心者の人が入りづらい雰囲気になる』とのことで、BC69からグローブを付けなくなったと言われています。トラックも、動作と動作の合間の休みが減り、運動強度が上がることによって1レッスンだけでも効果が得られるプログラム構成にさらに近付きました。ここからBCは「エンタメ」よりも「強度トレーニング」の方向にぐっと舵を切ったように思えます。
まとめ
BCにはこれだけの歴史があることがお分かりになられたかと思います。しかし、この長い歴史があるからこそ色んな主義主張があるのもたしかです。今後はそこに関しても突っ込んでいこうと考えております。良い休日を!