それでも、オレはコンバッター

自称・世界一ボディコンバットに愛されている男が、ボディコンバットに関するお得な情報と愛を発信するブログ

レッスンにない、コリオ

BCの魅力として語らずにいられないのが「オリコリ」の存在です。オリジナルコリオ、通称オリコリとは『公式コリオ以外の動作のこと』を指します。今日はこのオリコリの魅力についてとことんお話しします。

 

オリコリの成り立ち

オリコリはもともと、教材DVDからはじまったものと考えています。教材DVDでは、ニュージーランドにあるLesMills本部で撮影されたレッスン動画を編集して、全世界へ発信しています。そのレッスン動画は、コリオグラファーであるDan Cohen(ダン・コーエン)とRacheal Newsham(レイチェル・ニューシャム)がメインで行い、ナンバーによっては海外のゲストプレゼンターも混ざって行われます。そのレッスン内でプレゼンターの方々があらかじめ打ち合わせをして、公式コリオの動作の合間に別の振り付けを行い、一種のパフォーマンスのように行うことがあります。これが我々がオリコリと呼んでいるものです。

なぜ一般に広がった?

こうした一種のパフォーマンスを、一部の日本のイントラさんも真似をしてレッスンを行い始めます。当然、それを見て一般の参加者の方々がやらないわけがありません。こうして、日本におけるオリコリ文化が発生したのではないかなと推測します。

さらに日本ではそのオリコリ文化が独自の発展を遂げました。同じ曲でも関東と関西でオリコリ動作が変わったり、地域や店舗ごとで合いの手やオリコリ動作が異なるといったことが起こり始めたのです。

これが、日本におけるオリコリの現状です。

僕のオリコリデビュー

僕がオリコリの存在を知ったのは、ホームジムで『師匠』と出会ったことがキッカケでした。師匠はイントラではなく一般の参加者なのですが、技のレベルの次元が当時高校生だった自分と違い過ぎました(今もですが。。。汗)。そんな師匠が繰り出す技の中で時たま、変な動作を見付けました。ネコパンチをしたり、音に合わせて動作を激しくしたり、急に餅つきを始めたり。笑 これがオリコリとの出会いでした。

僕の師匠に関しては、こんな数行では語りつくせませんのでまた別で詳しーく書きます。

オリコリの良い面

僕がオリコリを好きな理由は2つあります。

*小休止できる

*自身のオリジナリティをつくれる

オンオフ切り替え

BCのレッスンをぶっ続けでやる、というのは理想ですが実際はめちゃくちゃキツいです。パンチ連打で何セットもやっていると腕や背中が痛くなってくるし、ムエタイの膝蹴りもそんなに毎回同じ高さ上げられなくなってきたりもします。

そんな時に、動作の合間にオリコリを1回行うだけでも息をだいぶ整えることが出来ます。繰り返しの動作を続けている中でオリコリを行うと、頭をリセット出来てダレることなく動作に戻れるのです。

自身のオリジナリティをつくれる

前に受けたエアロビクスのクラスでは、イントラさんが指示する以外の動きなんて出てきません。「エアロビ=全員決まった動作を行う」というイメージが自分の中に根強くありましたので、オリコリの存在は衝撃的でした。オリコリを行うと、自分だけのBCスタイルを確立することができる、この点がオリコリすげぇってなった部分です。

 

僕の思うオリコリメリット2つをコンバッターの方が読まれると、「いやいや、オリコリやると盛り上がるじゃねぇか、なんで書いてないんだよ!」と言われるかもしれません。たしかにレッスン中に全員でオリコリすると盛り上がっているのは事実です。とはいえ、本当に全員なのでしょうか?クラスの中にはまだ始めたばかりの方、久しぶりにレッスンに参加される方もいらっしゃる可能性は大いにあります。その方たちに対して、何の前情報もなくオリコリを押し付けるのはいかがなものでしょうか?

それって厳密には「全員参加」とは言えませんよね。好きな時に好きなオリコリをする、普通の公式コリオをする、どっちでもいいと思います。

遊びの中の遊び

車にもハンドルの遊びがあるように、世の中にある素晴らしいものって「遊び」があると思います。

BCはニュージーランドで作られたプログラムですから、当然背景には現地の人達の考えや文化なども自然と組み込まれます。特にニュージーランドの方々は、のんびりとしたマイペースな人が多く、レッスンも日本みたくガツガツしてなくて自由に気ままにやっていたのが僕の印象です。現地のイントラさんも常に笑顔で爽やかにレッスンしますし、受けている方々も周りを気にせず自分だけの世界に集中していました。

コリオグラファーのダンとレイチェルのレッスンなんか、毎回が漫才かってくらいふざけていて最高でした。彼らのレッスンで僕が多少ふざけても、「お前、そんなこともするのかよハハハ!」と言って笑っていました。BCは、とっても自由なのです

このような背景があってオリコリが生まれたのは必然ではないでしょうか。そして、こうした遊びがあるからこそ、BCの魅力はより増したのだと僕は感じています。

オリコリの負の面

とはいえ、オリコリサイコーってのも違います。僕の持論ですが、オリコリはあくまでも隠し味程度にちょっとやるからこそ映えるのであって、大袈裟にやってしまってはプログラムをぶち壊してしまい周りの迷惑になります。

レッスンでたまに一部の参加者達が、まるでミュージカルのようなオリコリをすることがありますが、あそこまで行くと僕的にはアウトですね。周りが明らかに嫌がってたりしたらやめましょう。

Dan'sルール

ちなみに、僕がオリコリやる時は自分にルールを課していまして、

1、曲中で公式コリオを1回でも間違えたらその曲ではオリコリしない。

2、オリコリは2曲に1回程度にする。連続でガツガツやらない。

これらはなるべく守っています。こうでもしないと僕も迷惑な参加者になりかねませんので汗

 

ルールを守って楽しくオリコリしよう

オリコリもかなり奥が深いものですので、今後もこのブログで深掘りしていきたいと思います。